2023.11.26
第43回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会
場所:宮城県松島町~弘進ゴムアスリートパーク仙台
- 出場者
- 出場種目
- 記録
- 順位
- 出場者
- 6区間
- 出場種目
- 42.195km
- 記録
- 2時間15分07秒
- 順位
- 総合4位
- 出場者
- 五島 莉乃
- 出場種目
- 1区(7.0km)
- 記録
- 21分27秒
- 順位
- 区間1位(区間新)
- 出場者
- 井手 彩乃
- 出場種目
- 2区(4.2km)
- 記録
- 13分30秒
- 順位
- 区間5位
- 出場者
- 一山 麻緒
- 出場種目
- 3区(10.6km)
- 記録
- 35分22秒
- 順位
- 区間20位
- 出場者
- Jepngetich Judy
- 出場種目
- 4区(3.6km)
- 記録
- 10分53秒
- 順位
- 区間2位(区間タイ)
- 出場者
- 高島 由香
- 出場種目
- 5区(10.0km)
- 記録
- 31分48秒
- 順位
- 区間1位
- 出場者
- 前田 海音
- 出場種目
- 6区(6.795km)
- 記録
- 22分07秒
- 順位
- 区間12位
〔 RACE REPORT 〕
11月26日、『クイーンズ駅伝』(全日本実業団対抗女子駅伝)が宮城県松島町から仙台市、アスリートパーク仙台までの6区間42.195キロで行われ、資生堂ランニングクラブは2時間15分7秒で4位に入賞しました。昨年に引き続いての優勝はつかめませんでしたが、積極果敢、かつ粘りの走りを見せました。
1区(7.0km)を担ったのは五島莉乃(ごしまりの)選手。2021年、22年と世界選手権10000mで日の丸を背負った五島選手は、スタート直後から先頭に飛び出すと、気迫のこもった攻めの走りで独走体制を築きます。後ろとの差はみるみる開き、2位と39秒差での中継に成功。五島選手はその実力をいかんなく発揮し、区間新記録を樹立しました。
2区(4.2㎞)は最短区間。今年6月に入社した井手彩乃(いであやの)選手は1500mを専門とするだけあり、スピードに乗った走りを見せました。風向きやタスキを受ける位置によって、非常に高度な判断が求められるこの区間ですが、落ち着いた走りを展開。やや後続に差を詰められたものの、トップでタスキをつなぎました。
そして3区(10.6㎞)は最長区間であり、各チームのエースが集う区間。この区間では10月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で2位に入り、パリ五輪日本代表を決めた一山麻緒(いちやままお)選手を起用。スタミナ面では絶対の自信を持つ一山選手ですが、MGCの疲労の影響もあってか、本来の走りを発揮できずに7位へと後退を余儀なくされました。
しかしまだ優勝をあきらめない。4区(3.6km)は外国籍選手の起用ができる区間。ここではJepngetich Judy(ジェプングティチ・ジュディ)選手が出場。9月の全日本実業団選手権5000mで優勝するなど、日本国内で走る海外勢の中でもトップクラスの実力者だけあり、果敢に前を追いました。ここで4位へと再浮上に成功し、勢いを取り戻すきっかけを作りました。
そして5区で駅伝主将、高島由香(たかしまゆか)選手は圧巻の走りを見せました。前後に選手がいない単独での走りが強いられる難しい状況の中、強気で押し切り、タスキを受けた時点で55秒前にいたチームをとらえます。そして2位へとジャンプアップ。これぞ資生堂の粘りという走りを見せました。高島選手の区間賞は、資生堂入社の2016年以来で通算4回目となります。
最後、タスキをフィニッシュまで届ける役目を任されたのは前田海音(まえだかいん)選手。クイーンズ駅伝は入社6年目にして初出場ながら今季、トラック種目で自己ベストを連発して急成長を遂げたこともあり、他チームの実力者たちと真っ向勝負を展開しました。競技場に戻る直前に2チームに先行を許しましたが、最後までその背中を追い続けました。そしてわずかに届かなかったものの最後まで粘りの走りを見せ、フィニッシュ地点では前田選手の1年の努力を知るチームメイトがその姿を温かく迎え入れました。
〔 PHOTOGALLERY 〕
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