REPORT

2022.11.27

第42回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会

RESULT

場所:宮城県松島町~仙台市

  • 出場者
  • 出場種目
  • 記録
  • 順位
  • 出場者
  • 木村 友香
  • 出場種目
  • 1区(7.6km)
  • 記録
  • 23分29秒
  • 順位
  • 区間1位
  • 出場者
  • 佐藤 成葉
  • 出場種目
  • 2区(3.3km)
  • 記録
  • 10分11秒
  • 順位
  • 区間1位
  • 出場者
  • 一山 麻緒
  • 出場種目
  • 3区(10.9km)
  • 記録
  • 35分08秒
  • 順位
  • 区間7位
  • 出場者
  • Jepngetich Judy
  • 出場種目
  • 4区(3.6km)
  • 記録
  • 10分54秒
  • 順位
  • 区間1位
  • 出場者
  • 五島 莉乃
  • 出場種目
  • 5区(10.0km)
  • 記録
  • 31分40秒
  • 順位
  • 区間1位
  • 出場者
  • 高島 由香
  • 出場種目
  • 6区(6.795km)
  • 記録
  • 21分06秒
  • 順位
  • 区間2位
  • 出場者
  • 6区間
  • 出場種目
  • 42.195km
  • 記録
  • 2時間12分28秒(大会新記録)
  • 順位
  • 総合1位

メンバー11名

資生堂創立150周年の記念すべき年に、16年ぶり2度目の優勝!

2022年11月27日(日)、全日本実業団対抗女子駅伝競走大会(クイーンズ駅伝)が宮城県松島町から仙台市、アスリートパーク仙台までの6区間42.195キロで行われ、ランニングクラブは2時間12分28秒の『大会新記録』で16年ぶり2度目の優勝を飾りました。6区間中4区間で区間賞を獲得。最優秀選手賞には、五島莉乃(ごしま りの)選手が選出されました。
応援ありがとうございました。

■1区 / 7.6km
木村友香(きむら ともか)選手

前年に続き1区を任されたのは木村選手。スタート直後から先頭に飛び出すと、レースの主導権を握りました。「プレッシャーは感じましたが、ポジティブな気持ちで挑もう」と木村選手。日本屈指のスピードランナーですが、今季は10000mでも好走しており、スタミナ面も大きく向上して得た自信があるからこその走りを魅せました。追い風にも乗り、グングンと後続との差を広げ、2位に21秒差をつけてのタスキリレー。幸先の良いスタートを切りました!

■2区 / 3.3km
佐藤成葉(さとう なるは)選手

そのタスキを受けたのは佐藤選手。前年は最長区間3区を担いましたが、今回は最も短い区間での起用となり、その万能性を魅せました。佐藤選手は木村選手の作った流れを加速させるべく、下り気味のコースでスピードに乗り、序盤から積極的な走りで後続との差を広げていきました。躍動感あふれるフォームは最後まで衰えることなく、2位に30秒差まで広げる殊勲の走りで、クイーンズ駅伝で自身初の区間賞!笑顔でタスキをつなぎました。

(左から)佐藤選手、一山選手

■3区 / 10.9km
一山麻緒(いちやま まお)選手

最長区間3区を任されたのは東京2020オリンピック女子マラソン8位の一山選手。この区間には、10000m日本記録保持者やオリンピック・世界陸上日本代表など、各チームのエース級の選手が数多く出場しました。強風の中、一山選手は9km付近まで首位をキープ。終盤は、2選手に先行を許す結果となりましたが、そこから気持ちを切らすことなく粘りの走りを見せ、トップの背中が見える位置で、先頭と12秒差の3位でタスキをつなぎました。

■4区 / 3.6km
Jepngetich Judy(ジェプングティチ ジュディ)選手

インターナショナル区間の4区には、ジュディ選手が出場。前年、ルーキーとして挑んだ際は、優勝へのプレッシャーから序盤にオーバーペースで入ったことがたたり、レース後半に失速しましたが、その反省から1年を通じて駅伝での走りをイメージして練習を重ねてきました。落ち着いたレース運びの中でも攻めの姿勢を見せ、タスキを受けるとすぐに2位、そして1.4km付近で先頭に立ちました。さらに、苦しくなる後半のアップダウンでも見事にコースを攻略。ワールドクラスの潜在能力を大いに発揮し、後続との差を36秒にまで広げ、クイーンズ駅伝では自身初の区間賞を獲得しました!

五島選手(中央後)と高島選手

■5区 / 10.0km
五島選手

ランニングクラブが自信を持って送り込んだ5区の五島選手は、前年に区間新記録を樹立し、そこから女子単独レースでのハーフマラソン女子日本記録、さらにオレゴン世界選手権10000m日本代表へと飛躍を遂げました。「去年の自分を超える」をテーマにして臨んだ今大会で、独走状態となった中でも攻め切り、5km地点では昨年を12秒上回るタイムで通過。後半にペースが落ち、最終的に自身の記録更新はなりませんでしたが、2年連続で区間賞を獲得!ここで2位との差は2分13秒。笑顔でタスキをつなぎ、いよいよ栄冠が見えてきました。

■6区 / 6.795km
高島由香(たかしま ゆか)選手

最終区間6区は駅伝キャプテンの高島選手。2016年の入社以来、チームを支え続けたチームの精神的な支柱は、後輩たちが作ったヴィクトリーロードをひた走りました。前年のクイーンズ駅伝後、個人のレースの出場はこの大会への調整で出場した記録会1本のみ。このクイーンズ駅伝優勝だけを目指して1年間、取り組んできました。レース中は、仲間たちの想いを噛み締めながら安定感のある走りを見せ、悲願である優勝のフィニッシュテープを切りました。

 

〈 監督・選手コメント 〉

 

■岩水 嘉孝(いわみず よしたか)監督

「資生堂創立150周年の記念すべき年に、16年ぶり2度目の優勝を皆で果たすことができました。厳しい環境の中、大会を開催いただいた関係者の皆さまと地元・宮城県の皆さまに御礼申し上げますとともに、選手11名全員をたたえたいと思います。今年はクラブ改革3ヵ年計画の3年目の年。前回大会の準優勝からチーム全員が責任感や使命感を強く持ち、取り組んできたことが結果につながりました。これからも、私たちの走りで元気を届けることができるよう、チームイチガンとなって取り組んでまいります。引き続きのご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。」

■木村 友香
1区7.6km:23分29秒 区間賞

「今日はプレッシャーと不安しかない状況でしたが、ポジティブな気持ちで挑もうということと、リラックスしながら、コースのアップダウンを利用して自分のリズムを大切にしようと思って走りました。今回、1区としてライバルチームと差を広げることだけを考え、個人としての自分の勝ち負けは意識していなかったので、その気負いがなかったのもよかったかもしれません。走ったのは6人ですがサポートの選手も含め、チーム全員で力を合わせて勝ち取った優勝だと思います。応援ありがとうございました。」

■佐藤 成葉
2区3.3km:10分11秒 区間賞

「駅伝は前半の流れが大事なので重要な区間だと思って走りました。個人的には目標タイムには届かなかったのですが、1区を走った木村友香さんからすごくパワーをいただき、その流れを途切れさせず、役割は果たせたかなと思います。今大会に向けては練習からひとりひとりの優勝への強い思いがあり、それが今回の結果につながりました。応援ありがとうございました。」

■一山 麻緒
3区10.9km:35分08秒 区間7位

「世界選手権の代表になっていたこともあり、私は8月からチームの練習に合流しましたが、チームの誰もが『絶対に優勝するんだ』という思いが強く、私自身の調子が上がらない中でも大きな刺激をもらいながら練習できました。1区、2区と貯金を作ってくれて、できれば私も先頭を維持して走りたかったのですが、追いつかれた場合のイメージもしていたので、粘って走れたことはよかったかなと思います。応援ありがとうございました。」

■Jepngetich Judy
4区3.6km:10分54秒 区間賞

「去年、すごく悔しい思いをしましたが、今回はリベンジできて嬉しいですし、優勝できて嬉しいです。会社の皆さんやチームのスタッフのサポートに感謝したいと思います。応援、ありがとうございました。」

■五島 莉乃
5区10.0km:31分40秒 区間賞

「去年のクイーンズ駅伝が終わってから、この優勝を目標にして取り組んできました。私はこれまでチームとしての優勝がなかったので、今日は本当に夢のような気持ちです。個人として去年の自分を超えることを目標にしていましたので、後半にちょっと失速したのが悔しいのですが、優勝したいという強い気持ちに後押しされ、最後まで走れました。応援ありがとうございました。」

■高島 由香
6区6.795km:21分06秒 区間2位

「ここ2年、この駅伝にコンディションを合わせることができず悔しい思いをしてきました。今大会には万全の状態で臨めましたが、個人としてはやはり悔しい走りになってしまいました。ただ2016年に入社した時は予選会をギリギリ通過して、やっとこのクイーンズ駅伝に出場していたのに、6年かけてここまでこられたこと、そして勝てるメンバーになったことは奇跡だと思います。またこれまでは私が引っ張っていましたが、今は後輩たちが引っ張ってくれるようになりましたので、過去に経験した優勝より何倍も嬉しいです。応援ありがとうございました。」