REPORT

2022.06.12

第106回 日本陸上競技選手権5000m

RESULT

  • 出場者
  • 出場種目
  • 記録
  • 順位
  • 出場者
  • 五島 莉乃
  • 出場種目
  • 5000m
  • 記録
  • 15分13秒53
  • 順位
  • 3位
  • 出場者
  • 木村 友香
  • 出場種目
  • 5000m
  • 記録
  • 15分44秒15
  • 順位
  • 11位
  • 出場者
  • 佐藤 成葉
  • 出場種目
  • 5000m
  • 記録
  • 16分09秒40
  • 順位
  • 16位

6/12(日)、「第106回 日本陸上競技選手権」が大阪・長居陸上競技場で開催され、女子5000mに3選手が出場しました。競技場やテレビの前から応援していただき、ありがとうございました。皆さまの心強い応援の中、五島莉乃選手が3位、木村友香選手が11位、佐藤成葉選手が16位でのフィニッシュとなりました。このレポートでは、テレビ中継やネット配信では伝えられなかった3選手の日本選手権までのストーリーや想いをお伝えしていきます。

■五島選手は「2022オレゴン世界選手権」に向けて視界良好!

  • EKIDEN NEWS

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5月に開催された日本選手権10000mで銅メダルを獲得し、日本代表に決定している五島選手は、この5000mは「3位入賞&15分10秒切り」を目標にスタートラインに立ちました。
レース序盤は落ち着いた走りでレースを進め、迎えたレース終盤。ラスト400mで先頭集団に残っていたのは、五島選手と東京五輪で入賞している実力者2名。五島選手は物怖じせずに必死に食らいついていきました。最後は離されてしまったものの、15分13秒53で今回も銅メダルを獲得。タイムの目標達成はなりませんでしたが、自己ベストを約6秒も更新です。
「弱くても一生懸命」が彼女のモットー。入社3年目の今シーズンは、ハーフマラソンで女子単独レース日本新記録を樹立するなど、結果を出していますが、昨年のプリンセス駅伝ではメンバーに選ばれていません。その悔しさを胸に、一生懸命に練習を続けてきた彼女の努力が今になって実を結び、現在の躍進につながっています。7月の世界選手権では、資生堂入社後、初めて日の丸を背負って世界の舞台に出場します。「世界大会でも、自分らしく攻めた走りをしたい」と話す五島選手へ、温かいエールをよろしくお願いします!

■木村選手が全身全霊をかけて臨んだ日本選手権

 

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木村選手は、この大会に全てを懸けて挑みました。今から約4か月前、練習中にケガをしてしまい全く走ることができない日々が続きましたが、誰よりも責任感が強く、負けず嫌いな木村選手らしく、「今できる最大限の努力」を続けてきました。地味なリハビリも妥協せず、体幹トレーニングや日々の体のケアには多くの時間を費やすと同時に、肺活量を維持するために水泳トレーニングを行い、1日4km以上も泳いで自分を追い込みました。全ては、この大会で結果を出して世界選手権の切符を掴むために。結果として今大会では世界選手権の切符は掴むことができなかったものの、ここまでの約4か月間、「走ることができないもどかしさ」や「練習をしているライバルに差をつけられるのではないかという焦り」、「このままで大丈夫なのだろうかという先が見えない不安」など心が折れそうになっても、諦めずに地道にリハビリや練習を重ねたことで、きっと「速さ」以外の武器を手にしたはずです。2019年に日の丸を背負った経験を持つ木村選手にとって今回の順位やタイムは物足りないものかもしれませんが、この経験を通して更に成長した資生堂のエースの今後の活躍に、どうぞご期待ください。

■佐藤選手は初めて日本選手権2種目に出場

 

  • EKIDEN NEWS

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昨年は出場できなかった日本選手権に、今年は5月に行われた10000mと今回の5000mとに出場することができた佐藤選手。日本選手権は実業団選手全員が誰でも出場できる大会ではありません。出場するには、参加標準記録を突破する必要があります。さらに、記録を突破しても、本番までにケガなく練習し、コンディションを整えることも大切です。そんな中で、佐藤選手は資生堂入社後、ひたむきにコツコツと努力を重ね、日々の体のケアなども1つ1つ丁寧に行ってきた結果、入社3年目にしてこの場に立つ力をつけました。ただ出場できたことに満足する様子はなく、2種目ともにレース後には、悔しい表情を見せていました。今シーズンは、練習してもなかなか結果がついてこない歯がゆい時間が続いていますが、投げ出さずに日々モチベーションを維持して練習できている理由は、佐藤選手のどんな状況でも前に進む「ひたむきさ」によるものです。次のレースは、6~7月に北海道で開催されるホクレンディスタンスチャレンジを予定しています。前半シーズンの集大成として「良い結果を出して、夏合宿や11月のクイーンズ駅伝につなげていきたい」と話すこれからの佐藤選手の飛躍を、どうぞ温かく見守ってください。

■たくさんの応援が選手の「チカラ」になりました!

 

当日、会場まで応援にかけつけていただいた皆さま、テレビの前で応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました。3名の選手は皆さまの姿や、テレビを通じて応援していただけていることにたくさんの勇気をいただきました。五島選手と一山選手が出場する世界選手権(7月)、そしてチームとしては優勝を目指している『クイーンズ駅伝』(11月28日)と資生堂ランニングクラブの挑戦はまだまだ続きます。「強く、速く、美しく。」の体現を目指す選手たちへ、さらなるご声援を今後ともよろしくお願いします。

■選手インタビュー