2022.02.13
第50回全日本実業団ハーフマラソン
場所:維新みらいふスタジアム発着
- 出場者
- 出場種目
- 記録
- 順位
- 出場者
- 五島 莉乃
- 出場種目
- ハーフマラソン
- 記録
- 1時間08分03秒
- 順位
- 2位(PB,GR,単独NR)
- 出場者
- 佐藤 成葉
- 出場種目
- ハーフマラソン
- 記録
- 1時間11分14秒
- 順位
- 14位
- 出場者
- 前田 海音
- 出場種目
- ハーフマラソン
- 記録
- 1時間13分24秒
- 順位
- 34位
- 出場者
- 永井 智里
- 出場種目
- ハーフマラソン
- 記録
- 1時間15分28秒
- 順位
- 50位
2022年シーズンへ向け、いよいよ始動!
2月13日(日)、「第50回全日本実業団ハーフマラソン大会」が山口県にて開催され、ランニングクラブから選手4名が出場しました。春先から始まるトラックシーズンに向けてのトレーニングの一環として出場した本大会ではありましたが、女子団体の部(各チーム上位3名の合計順位で決定)では当クラブが優勝!そして、五島選手が大会新記録&女子単独レース日本新記録を樹立し、50回記念大会に花を添えました。
初ハーフマラソンとなった佐藤選手と前田選手、そして本大会が実業団公式戦デビューとなった永井選手にとっても、手応えとともに収穫と課題が見つかり、2022シーズンに向けて、チームとして好スタートを切ることができました。
◇レースレポート◇
■五島が女子単独レース日本新記録を樹立!
本人も「ビックリ」するほどの好記録だった。入社後、初めてのハーフマラソンとなった五島は、スタート直後から果敢に先頭へ出て、レースを支配。彼女の長所である「積極的な走り」で、先頭集団を引っ張った。13km地点で、一時は前回優勝の安藤選手とOMARE選手にリードを許したが、その表情は崩れず、コースの最短を走る冷静さも。「これは、なにかが起こる」という期待感をもたせる姿であった。
徐々に前との距離が近くなり、残り1km付近でなんと2位の安藤選手を逆転。ラスト1kmは3分一桁という驚異の追い上げで、日本人選手トップでゴールした。OMARE選手には先着を許したものの、自己ベスト記録&大会記録&女子単独レース日本記録を更新し、記録づくしの好走となった。さらに、OGの弘山晴美さんが持っていたハーフマラソンのクラブ記録も、約21年ぶりに更新!
「収穫は大きく、今後に活かせる試合にできたのかなと思います」と、2022前半シーズン1番の目標である『世界選手権』の出場権獲得に向けて、価値あるレースとなった。
力強い走りでハーフマラソン女子単独レース日本新記録を樹立した五島選手
■初めてのハーフマラソン。そして、初めての実業団公式戦。
自身初のハーフマラソンとなった佐藤と前田、本大会が実業団公式戦初レースとなった永井。各選手にとって、それぞれの初レースは収穫と課題が見つかる「貴重な経験」となった。
ハーフマラソンに初挑戦した佐藤は、自身のメンタルとの闘いとなった。スタートから10kmすぎまでは集団の中で良いリズムをつくることができたが、その後一人になり、「未知の距離」の中で自分自身との闘いとなった。「初めてのハーフマラソンで不安が大きいレースだった。初めて行うことに対して挑戦心を持って楽しむ心を持てたら、プラスに動くことも多いのですが、それができなかった」と悔しさの残る結果となった。
ペースダウンはあったが、大きく順位やタイムを落とすことなくゴールできたのは、日々地道にコツコツ練習に取り組む彼女の頑張りが、レース終盤の粘りの走りにつながった。
同じくハーフマラソン初挑戦となった前田は、「集団の中で積極的に前に出て走ることができた点は良かった」と収穫のあるレースとなった。高校卒業後、一歩ずつ着実に成長し、今年に入って長い距離を意識的に走るようになった前田は、その成果が表れたレースとなった。今後は、自身の課題であるレース中盤のペースダウンを克服しつつ、スピードを強化し、トラックシーズンにつなげていく。
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自身初のハーフマラソンに果敢に挑んだ佐藤選手
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集団の中で積極的な走りを見せた前田選手
入社2年目で実業団公式戦初レースとなった永井は、ゴールの瞬間に悔しさをにじませた。
長い距離や上り坂を得意とし、ハーフマラソンという種目に関しては、出場者4名の中では最も経験のある選手。入社後、ケガが続いていたが、ここ数か月は継続して練習ができており、大学時代と比べても月間走行距離(練習量)は着実にのばせていた。ただ、練習継続を第一優先としていたため、スピードという意味での「練習の質」を上げる段階までは及んでいない中での今回の出場で、目標とするタイムでゴールすることができなかった。
ハーフマラソンは得意意識のある種目だが、「まだ準備が足りなかった」と実業団のレベルの高さを初めて経験できた貴重なデビュー戦となった。現在は、練習の量と質のバランスをみながら、本来の自分の走りを取り戻している最中。今後の走りに期待していきたい。
本大会が実業団公式戦初レースとなった永井選手
◇選手コメント◇
☆五島 莉乃(ごしま りの)
「応援していただき、ありがとうございました。今回は、ほぼ初めてのハーフマラソンということもあり、行けるところまで挑戦するというレースにしようと決めていました。走る前は楽しみの気持ちの方が大きく、スタートしました。分からないからこそ、恐れることなく自分らしく走れたのかなと思います。13キロ地点で先頭と離れてしまったのですが、そこから粘って粘ってラスト1キロで追いつけて、スパートをかけられたことと、1人になってもペースを落とさずに走り切れたことが良かったです。21キロという距離に対しての不安が少しあった中だったのですが、ラストにペースアップすることもでき、収穫は大きく、今後に活かせる試合にできたのかなと思います。これからトラックシーズンにむけて、スピードをもっと磨いていけるようにしていきたいです。」
☆佐藤 成葉(さとう なるは)
「今回初めてのハーフマラソンということもあり、不安が大きいレースでした。初めて行うことに対して挑戦心を持って楽しむ心を持てたら、プラスに動くことも多いのですが、それができなかったことが今回の大きな反省点です。陸上年数が増すごとに「初めて」は無くなって、慣れに変わることが多いです。初めてのときに感じたこと、何もできなかったという悔しさはこれからの糧になると思うので、今回の経験を次にしっかり活かしたいと思います。次のレースはトラックになると思いますが、来シーズンで勝負ができるよう、また鍛える期間にしていきます。応援ありがとうございました。」
☆前田 海音(まえだ かいん)
「今回初めてハーフを走りました。1月・2月と距離をふむよう意識して練習をしてきたので、今どれくらい走れるのかを試すことができ、良い経験となりました。レースでは、集団の中でも積極的に前に出て走ることができた点は良かったと思います。中盤がいつも弱いので、そこを粘れるように、これから練習していきたいと思います。トラックとは違うレースの経験をできて、キツさも感じましたが楽しかったです。これからは、またトラック練習に向けてスピードも強化できるよう頑張りたいと思います。」
☆永井 智里(ながい ちさと)
「まずは、今回ハーフマラソンへ出させていただいことを感謝いたします。ハーフマラソンは大学の頃から何回も走っているので、得意意識のある種目ではありました。入社してからは初めてのハーフマラソンでしたが、実業団として走るには、まだ準備が足りなかった結果と感じます。今回も練習を継続する事の大切さを改めて実感するレースとなりました。入社後のこの2年間、故障が続いていた事もあり、今は自分を取り戻すことがまだ出来ていないのが現状です。しかし、ようやく継続して練習する事が出来ているので、引き続き故障に気をつけて、戦える準備をしていきたいです。」
好走を称える賞状とトロフィーを手にする五島選手
現地での観戦自粛となった本大会でしたが、テレビやSNS越しに、たくさんの応援をいただきありがとうございました。
おかげさまで、資生堂ランニングクラブは2022年、良いスタートを切ることができました。
これからも、応援してくださる方々に「元気」をお届けできるよう、チームイチガンとなって取り組んでまいりますので、ご支援のほどよろしくお願いいたします!