2021.12.04
第41回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会
場所:宮城県松島町~仙台市
- 出場者
- 出場種目
- 記録
- 順位
- 出場者
- 木村 友香
- 出場種目
- 1区(7.6km)
- 記録
- 23'52"
- 順位
- 区間2位
- 出場者
- 樺沢 和佳奈
- 出場種目
- 2区(3.3km)
- 記録
- 10'20"
- 順位
- 区間6位
- 出場者
- 佐藤 成葉
- 出場種目
- 3区(10.9km)
- 記録
- 35'30"
- 順位
- 区間6位
- 出場者
- Jepngetich Judy
- 出場種目
- 4区(3.6km)
- 記録
- 11'21"
- 順位
- 区間8位
- 出場者
- 五島 莉乃
- 出場種目
- 5区(10.0km)
- 記録
- 31'28"
- 順位
- 区間1位(区間新記録)
- 出場者
- 高島 由香
- 出場種目
- 6区(6.795km)
- 記録
- 21'24"
- 順位
- 区間4位
- 出場者
- 6区間
- 出場種目
- 42.195km
- 記録
- 2:13'55
- 順位
- 総合2位
クイーンズ駅伝 準優勝!!
2021年11月28日(日)『クイーンズ駅伝』(全日本実業団対抗女子駅伝)が宮城県松島町からアスリートパーク仙台の6区間42.195キロで行われ、ランニングクラブは2時間13分55秒で準優勝を勝ち取りました!
15年ぶり2回目の優勝はならなかったものの、4年ぶりのシード権獲得!そして先月開催の「プリンセス駅伝」の優勝に続き、素晴らしい結果を残すことができました。
チームメート全員の気持ちを胸に、ゴールテープをきる高島選手
◇レースレポート◇
今回の大会は、プリンセス駅伝よりも、チャレンジングな区間配置で臨んだ。
プリンセス駅伝に続き、1区(7.6km)を任され先陣を切ったのは、キャプテンの木村 友香(きむら ともか)。
3列目のスタートながら勢いよく飛び出し、序盤から先頭でレースを引っ張る展開。中盤は2位以下を大きく引き離す独走を見せるなど、後続に控えるチームメイトに1秒でも良い位置で走ってもらいたいという、キャプテンとしての強い責任感で、決死のペースアップ。大会の幕開けを大いに沸かせた。
一時は2位との差を大幅に広げ、最後は秒差ゼロの区間2位でタスキを渡した。
木村キャプテンからタスキを受け取ったのは、新人の樺沢 和佳奈(かばさわ わかな)。
こちらもプリンセス駅伝に引き続き、最短のスピード区間である2区(3.3km)の出走となった。
風向きやタスキ受ける位置によって、非常に高度な判断が求められるこの区間で、前半は力を蓄えるペース配分を選択。結果的に順位を落としたものの、自慢のスパートで後半ペースアップし、役割を果たした。
最長区間であり、エース区間でもある3区(10.9km)へ。プリンセス駅伝よりもさらにハイレベルな選手たちが一堂に会するこの区間も、プリンセス駅伝同様、2年目の佐藤 成葉(さとう なるは)が任された。
オリンピックや世界陸上の日本代表、そして日本記録保持者など、そうそうたる顔ぶれの選手たちを相手に、佐藤は周囲のペースに惑わされることなく作戦通りのペースを刻み、堅実かつ粘り強いレース運びでタスキを次走者へ渡した。
前半区間を終えた時点で、資生堂ランニングクラブは5位。先頭との差は57秒。巻き返しを約し、後半区間へと想いとタスキを託す。
スタートの号砲とともに走り出す28チームの選手たち(木村選手は後列真ん中)
1区:後続選手を置き去りにし、独走態勢に入る木村選手
2区:先頭のチームを必死に追う樺沢選手
3区:虎視眈々と前を見据えペースを刻む佐藤選手
4区(3.6km)は、新人のJepngetich Judy(ジェプングティチ・ジュディ)。
9月に行われた全日本実業団選手権では、自身初のタイトルを獲得し、自己ベストを更新するなど、勢いに乗っている選手。優勝がかかったプレッシャーの中、1秒でも前との差を縮めるべく序盤から攻めの走り。終盤はオーバーペースがたたり本来の力を発揮することができなかったが、彼女ほどの実力をもってしても、優勝へのチャレンジの重圧は計り知れないということが伺い知れた。この経験と、チームを思う気持ちの強さが、これからのJudy選手の成長を予感させる。
4位でタスキを受け取ったのは、5区(10.0km)を任された2年目の五島 莉乃(ごしま りの)。
プリンセス駅伝の優勝メンバーに名を連ねられなかったその悔しさをぶつけるべく、クイーンズ駅伝のメンバーを決死の想いで勝ちとり、臨んだ。
序盤で2チームをかわして2位に浮上すると、そのハイペースを維持し、驚異のロングスパートで先頭を追い続け、見事に区間新記録を更新し、区間賞獲得!
2位でアンカーへとタスキをわたし、笑顔を見せた。
4区:苦しい表情を浮かべながらも、必死に追い上げるJudy選手
5区:区間新記録を更新する区間賞の走りで、優勝への望みをつなぐ五島選手
第5中継所:五島選手→高島選手の笑顔の襷リレー
優勝だけを見据え、挑戦し続けたチームメイトの『想いが詰まったタスキ』を、最終区間である6区(6.795km)の高島 由香(たかしま ゆか)が受け取る。
先頭との差は33秒。優勝まではギリギリのライン。追いかける展開では、一か八か、序盤にハイペースで攻めるしかない。
プリンセス駅伝後、脚に痛みが出て万全な状態とは言えない中、みんなの想いに応えようと、必死に前を追う。つらく、そして不安な時期が続いたが、チームのためになんとかクイーンズ駅伝に間に合わせた。その想いの強さで身体を動かし、ゴールをめがけて懸命に駆け抜ける。
そんな想いの詰まったタスキをつなぐ高島の魂の走りを、フィニッシュ地点でチームメイトが迎える。
優勝まではわずかに届かなかったものの、笑顔でゴールし、見事な準優勝となった。
6区:ゴール後チームメイトのもとへ飛び込む高島選手
◇監督・選手コメント◇
☆岩水監督
TV、そしてリモート応援での皆さんの熱いご声援ありがとうございました。このような環境の中、活動させていただいていること、大会が無事に開催された事に感謝いたします。
結果は、昨年の12位から大きくジャンプアップし、準優勝を獲得する事ができました。
優勝に手が届く手応えを感じて挑んだ今大会でしたので、悔しさもあります。
準優勝という結果で、悔しいと思えるチームに成長した事は、必ず来年のクイーンズ駅伝に繋がると確信しております。
資生堂ランニングクラブは、すでに来年に向けてスタートしています。これからも基本的な事を丁寧に取り組み、トレーニングを積み重ね、今日のこの経験をチームの強さに変えていきます。
そして、皆さまに元気と笑顔をお届けできるよう、頑張ってまいりますので、今後ともランニングクラブの活動にどうかご声援のほど、よろしくお願いいたします。
☆木村 友香 (1区7.6km:23’52” 区間2位)
たくさんの応援ありがとうございました。
クイーンズ駅伝本番を迎えるにあたり、全員でイチガンとなって当日を迎える事ができ、日頃サポートしていただいている皆さま、そして私たち選手以上に必死にご指導してくださったスタッフの皆さまには感謝しかありません。
優勝という目標を掲げ、挑戦し、結果としては準優勝で終わってしまったものの、全員が全力を出し切っての結果だったので、悔しさはありますが悔いはありません。
私個人としては、中途半端な流れしか作ることができず、2区以降の選手に負担をかけてしまいました。その中でも、チームのみんなが必死に、そして前だけを見てタスキを繋いでくれたおかげで、準優勝でフィニッシュすることができ、感謝の気持ちしかありません。
来年こそ優勝を勝ち取れるよう、よりチーム力を磨き、今後もチームイチガンとなって成長していけるよう精進します。
☆樺沢 和佳奈 (2区3.3km:10’20” 区間6位)
応援ありがとうございました。
個人としては課題の残るレースとなり、チームの足を引っ張ってしまったかたちとなり、大変悔しいです。何がこの結果をもたらしてしまったのかを考え直し、今後に活かしていきたいと思います。
チームとしては、優勝を目指した中での準優勝と、あと一歩及びませんでした。そして、その”あと一歩”はとても大きなものであると、ゴール後に痛感しました。
今年は新人として先輩方の背中を追いかけ、走りましたが、次のクイーンズ駅伝に向けての1年間は、私もチームを良い方向に引っ張っていけるよう、そして大きな”あと一歩”を埋められるよう、覚悟を持って臨みたいと思います。
今後とも応援のほど、よろしくお願いいたします。
☆佐藤 成葉 (3区10.9km:35’30” 区間6位)
たくさんの応援ありがとうございました。
無事に駅伝が開催され、優勝を目標に全力で挑戦できたこと、資生堂の社員を代表して走れたことを嬉しく思います。
レース内容に関しては、エース区間である3区を任せていただいたのにも関わらず、それに見合う走りができず悔しい思いでいっぱいです。優勝を狙える年だったからこそ、もっと良い走りをしてチームに貢献したかったです。
ただ、この一年、スタッフの方々のご指導、サポートのもとで積み上げてきたことは、しっかりと私の成長の土台となっていると感じます。
来年以降、この土台の上にさらに力を積み上げて、みなさんの期待に応えられる強い選手となれるよう頑張っていきたいと思います。
ありがとうございました。
☆ジェプングティチ・ジュディ Jepngetich Judy (4区3.6km:11’21” 区間8位)
Thank you shiseido for the support, thanks to the fans who cheers us.
I thank the team mates so much for the unity they have given thanks to all the coaches for the support you have given us for real this Journey to Ekiden wasn't easy to be position two.
Am sorry to my fellow for letting you down I can say today was not my day am so sorry to my team mates. Thank you so much!
☆五島 莉乃 (5区10.0km:31’28” 区間賞&区間新記録!)
たくさんの応援ありがとうございました。みなさんの応援が本当に力になりました。
結果として、優勝を果たせなかった悔しさもありますが、チームみんなで掴んだ準優勝は、素直に嬉しい気持ちです。プリンセス駅伝ではチームのみんなに助けてもらいクイーンズへのチャンスをいただいたので、今回は自分が走って少しでも恩返しができるようにと思い、レースを走りました。
今日の結果を受け止めて、また来年は更にレベルアップした走りを出来るように頑張っていきたいと思います。これからもランニングクラブの応援をよろしくお願いいたします。
☆高島 由香 (6区6.795km:21’24” 区間4位)
たくさんの応援、本当にありがとうございました。
目標であった優勝には届きませんでしたが、この1年、みんなで力を合わせてやってきた事が、準優勝というかたちにすることができ、とても嬉しく思います。
個人としては、アンカーまでタスキを繋いでくれた後輩に助けられた駅伝となりました。
来年こそは優勝して、みんなと喜べる、嬉し涙で終わることのできる駅伝にしたいと思います。
応援本当にありがとうございました!
今年、準優勝を勝ち獲ることができ、この記録は、クイーンズ駅伝の舞台が宮城県に移されてから、歴代3位の好成績でありました。しかし、監督・選手コメントにありますように、みな口々に“悔しさ”を語っています。
それは、2016年に6年ぶりに7位でシード権を獲得して「喜んでいた」チームが、その6年後の今年は『準優勝で悔しいと思えるチーム』へと大きく成長できたことを意味しています。
今大会では優勝こそかなわなかったものの、負けた悔しさと、優勝が見えてきたことへの大きな自信を得ることがで、その気持ちを胸に、明日からまた新たな目標に挑戦していきます。
資生堂の記念すべき150周年の年に、クイーンズ駅伝のシード権を獲得することがきたことを胸に、これからもチームイチガンとなって精進してまいります。
これからの資生堂ランニングクラブへの叱咤激励、どうぞよろしくお願いいたします。