REPORT

2021.10.24

第7回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会予選会

RESULT

場所:福岡県宗像市・福津市

  • 出場者
  • 出場種目
  • 記録
  • 順位
  • 出場者
  • 木村 友香
  • 出場種目
  • 1区(7.0km)
  • 記録
  • 21'44"
  • 順位
  • 区間1位(区間新記録)
  • 出場者
  • 樺沢 和佳奈
  • 出場種目
  • 2区(3.6km)
  • 記録
  • 11'15"
  • 順位
  • 区間6位(区間新記録)
  • 出場者
  • 佐藤 成葉
  • 出場種目
  • 3区(10.7km)
  • 記録
  • 34'40"
  • 順位
  • 区間2位
  • 出場者
  • Jepngetich Judy
  • 出場種目
  • 4区(3.8km)
  • 記録
  • 11'36"
  • 順位
  • 区間4位
  • 出場者
  • 高島 由香
  • 出場種目
  • 5区(10.4km)
  • 記録
  • 34'18"
  • 順位
  • 区間1位(区間新記録)
  • 出場者
  • 前田 海音
  • 出場種目
  • 6区(6.695km)
  • 記録
  • 23'08"
  • 順位
  • 区間15位
  • 出場者
  • 6区間
  • 出場種目
  • 42.195km
  • 記録
  • 2:16'41"
  • 順位
  • 総合優勝(大会新記録)

プリンセス駅伝 初優勝!

10/24(日)に、『プリンセス駅伝2021』(全日本実業団女子駅伝統一予選会)が開催され、資生堂ランニングクラブは初優勝を遂げました。
来月11/28(日)に宮城県で行われる「クイーンズ駅伝」への切符を掴むとともに、大きな自信を得る結果となりました。

さまざまな想いを胸に、ゴールテープへ飛び込む前田選手

1区(7.0km)で先陣を切ったのは、今年キャプテンに就任した木村 友香(きむら ともか)。
序盤から集団の先頭でレースを展開。中盤にギアを一気に切り替え、他チームを置き去りにする圧巻の走りを見せました。さらに終盤、得意のラストスパートで最後のひとチームを振り切ると、区間新記録での区間賞を獲得!昨年の雪辱を果たすかの如く、見事1位でタスキを渡しました。

最高の流れでタスキを受けたのは、新人の樺沢 和佳奈(かばさわ わかな)。
2区(3.6km)は、スピードランナー達がしのぎを削る最短区間。樺沢自身も自慢のスピードを活かし、従来の区間記録を上回るタイムで駆け抜けた。順位を1つ落としたものの、1位との差はわずか5秒。ゴール後、本人は悔しさを口にしましたが、好位置でのタスキリレーを果たし、良い流れを断ち切ることなく3区へ繋ぐことができました。

最長区間でもあるこの3区(10.7km)は、日本代表や各チームのトップ選手が一堂に会するエース区間。
キーポイントとなるこの区間でも、資生堂ランニングクラブの快進撃は止まりませんでした。
この大役を任されたのは、今年絶好調の佐藤 成葉(さとう なるは)。
佐藤は先行するチームを早々にとらえると、一気に抜き去り先頭へ。
先頭へ躍り出た”熱”に浮かされ、ペースを見誤ることがままあるこの状況ですら、後半でさらにペースアップするクレバーなレースを展開する”豪胆さ”まで披露しました。この一年間途切れることなく積み重ねた鍛錬の賜物が、そのレース巧者ぶりをより際立たせました。
そして第3中継所。後方から猛追する東京オリンピック日本代表の選手ですらも、ついぞ彼女をとらえることはできませんでした。

1区:ラストスパートでライバルを一気に引き離す“圧巻の走りを魅せる“木村キャプテン

2区:先頭に食らいつきつつ、“常にゴールを見据える“樺沢選手

3区:先頭を一気に抜き去った後も“熱くかつクレバーに”ひた走る佐藤選手

見事な流れを作り上げた前半区間も幕を閉じ、4区に姿を見せたのは、こちらも新人のJepngetich Judy(ジェプングティチ・ジュディ)。
先日行われた全日本実業団選手権では、自身初のタイトルを獲得し、自己ベストを更新するなど、その勢いと実力は折り紙付きです。
序盤ハイペースでレースを進めたこともあってか、後半は苦しい走りになったものの、区間上位の力走で2位以下を大きく突き離しました。
5区へタスキが渡った時点で、2位との差は1分12秒の大差。ハイペースでタイムを稼ごうとする気概、後に控える選手たちの負担を少しでも減らしたいというその姿は、いつもチームメイトを思いやる、そんな彼女の優しいパーソナリティを体現するかのような、思いやりにあふれた走りでした。

Jepngetichからタスキを受けて、5区(10.4km)を走るのは高島 由香(たかしま ゆか)。
日本代表やクイーンズ駅伝3連覇など、数多の実績を持ち、チームの精神的支柱でもある高島だが、昨年の駅伝シーズンは思うように走ることができず、その悔しさ、そして責任感の強さから、涙を見せることもありました。
今春やっと怪我が癒え、段階的にトレーニングを積んできました。そのため、今回のプリンセス駅伝は復調途中であったものの、駅伝やチームへの想いの強さ、ポテンシャルの高さから、それを全く感じさせない圧倒的な走りで、区間新記録を樹立する区間賞を獲得しました。

4区:苦しい後半も“次の仲間のために“1秒でも、と粘るJudy選手

5区:区間新記録の“圧倒的な走り”で優勝を決定付けた高島選手

5人の想いが詰まったタスキを、最終区間である6区の前田 海音(まえだ かいん)が受け取ります。
その時点でみんなが積みあげてきたリードは、なんと2分20秒。優勝への花道を託されました。
最終走者が先頭でタスキを受けるプレッシャーというものは、想像を絶する重みを呈しています。
気温も上がり、アクシデントが起きる確率も飛躍的に高まります。
そのプレッシャーの中でも前田は、予定していたペースを確実に刻み、黙々とゴールを目指しました。
後ろのチームが猛追を仕掛ける中でも、アンカーとしての最大のミッションである、”順位を守り、タスキをゴールまで確実に運ぶ”という大仕事を、彼女は見事成し遂げることができました。
プレッシャーに見事打ち勝ち、仲間たちの声援が響く最後の直線を笑顔で走り抜け、大きく両手を広げて、歓喜のフィニッシュを果たしました。

6区:見事に“ペースを刻み”1位を守り切った前田選手

チームメイトのため、想いがこもった襷リレー

喜びを分かち合う選手たち

◇監督・選手コメント◇

☆岩水監督
プリンセス駅伝が本日開催され、目標であった優勝と全国への切符を手にすることができました。
社員の皆さんのTVの前での熱いご声援、そしてこのコロナ禍の中で活動をさせていただけていることにチームを代表して感謝申し上げます。
昨年の悔しさを晴らすべく木村と高島が区間新記録で好走したこと、そしてルーキーや若手たちがのびのびと力を発揮してくれたことは、クイーンズ駅伝へ向けての良い弾みと自信になりました。
ここからもっと上を目指せるよう、さらにトレーニングを積んでまいります。
11月28日の本戦であるクイーンズ駅伝も、社員の皆さんとともにチームでイチガンとなって頑張ります。今後ともご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。


☆木村 友香 1区(7.0km) <区間新記録☆・区間賞☆>
たくさんの応援ありがとうございました。
今回1区を走らせて頂くにあたり、昨年チームに負担をかけるような走りしか出来ず、結果としてシードを逃す結果を招いてしまったのでその責任を果たすべく、2区以降の選手が少しでも気楽に走れるよう、とにかく後続との差をできる限り広げる事だけに集中してレースに挑みました。
欲を言えば2位との差をもう少し広げて襷を繋げたかったと悔しい気持ちはありますが、1区の役目である流れを作るという仕事は果たせたかなと思います。今回の駅伝を迎えるにあたり、好調の中迎える選手や不安を抱えながら挑む選手、それぞれ状況が違う中ではありましたが、予選でひとまずトップで通過できたのは走った選手だけで無く、一生懸命にサポートしてくれたチームメイトやチーム関係者の皆様、応援してくださる方々のお力があってだと思い感謝しております。今回のレースでの課題点と向き合い、この後も引き続き本戦に向けて、もう一度気を引き締めてトレーニングに努めて参ります。


☆樺沢 和佳奈 2区(3.6km) <区間新記録☆・区間6位>
応援ありがとうございました。今回のプリンセス駅伝で2区を走らせていただきました樺沢和佳奈です。トップで襷をもらい、とてもいい流れだったにも関わらず、2位に順位を落としてしまい不甲斐ないです。これが今の実力なのでもう一度強化をし、クイーンズ駅伝でチームのプラス材料になれるように、更にいい流れを作れるようにもう1ヶ月精進して参ります。社員の皆様には変わらずの応援と叱咤激励のほど、よろしくお願いいたします。ご期待に応えられるよう、死ぬ気で走り抜きます。


☆佐藤 成葉 3区(10.7km) <区間2位>
応援していただきありがとうございました。
最長区間ということで緊張や不安感がありましたがここまでの練習と資生堂のみなさんのパワーで頑張ることができました。ここからさらにレベルをあげて本戦を迎えられるよう、気を引き締めてもう一度トレーニングに励みたいと思います。
大変な状況下ですが資生堂の一員としてみなさんの励みになれるようがんばりますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。


☆Jepngetich Judy 4区(3.8km) <区間4位>
Thank you shiseido for the support. thank you also to my teammate for doing the best lets continue with the same moral. I‘m sorry, I didn't reached my target I was very nervours, because it was my first Ekiden after joining shiseido team.
I will do my best for remaining month, so that I can improve my result in Queens Ekiden. Thanks also my fans for cheering up!


☆高島 由香 5区(10.4km) <区間新記録☆・区間賞☆>
TVやSNSでのたくさんの応援、本当にありがとうございました!
みなさんの応援が力になり、優勝する事が出来ました!
後輩の走りに刺激をもらい、私も最後まで粘り強く走れました!
次はクイーンズ駅伝になります。
チームイチガンとなり目標達成に向け、更に上を目指して頑張っていきますので、応援宜しくお願い致します!


☆前田 海音 6区(6.695km) <区間15位>
たくさんの応援ありがとうございました。6区アンカーを走らせていただきました。
1〜5区のチームメイトが後ろとの差を広げてくれたおかげで、1位でゴールをすることができました。ゴールテープを切った時は、職場の皆さんやチームメイト、サポートしてくれたスタッフ、会社の人たちの顔が浮かびました。
個人的には納得のいくレースとはなりませんでしたし、課題がまだまだあるので、次のクイーンズ駅伝にはレベルアップをして臨みたいと思います。

いざ 「クイーンズ駅伝」 へ!

いよいよランニングクラブが目標としている「クイーンズ駅伝」まで残り1か月余りとなりました。
優勝という結果で終えることはできましたが、あくまでも1位”通過”。本番のクイーンズ駅伝でも持てる力を発揮するべく、残り少ない時間ではありますが、丁寧に取り組んでまいります。
チームイチガンの走りで、皆さんに元気をお届けできるよう頑張りますので、ぜひ当日はTVの前でのご声援どうぞお願いいたします。

●クイーンズ駅伝(全日本実業団対抗女子駅伝大会)
 11/28(日)12:15スタート @宮城県 東松島~仙台
 ※TBS系列にて生中継