Getsuriku
東京2020オリンピック女子マラソンで8位入賞を果たすなど、すでに日本を代表するマラソンランナーとしての地位を確固たるものにしている一山麻緒。結婚を機に、2022年に入社しました。
「資生堂は赤やピンクのイメージがあってとても華のある企業。女性を美しくするという考えがすごくいいなと思いましたし、ランニングクラブの「強く、速く、美しく。」のスローガンにも共感しました」
勝負強さや速さを追求するだけでなく、インタビュー時の受け答えや姿勢などの立ち振る舞いにも気を配ってきました。「強く、速く、美しく。」はまさに一山が目指す姿です。
ここまで数々の実績を積み上げてきましたが、アスリートとしてまだ高みを目指す過程にあります。日本人として3大会ぶりとなる入賞となったオリンピックの結果にも本人も満足していません。
「ゴールしてすぐに“これだけ練習してもまだ8位なのか”と残念で悔しかったんです。家族や応援してくれる方のためにも、パリではもっと上の順位を目指したいと思っています」
速く走りたいというより、レースで勝ちたい。負けず嫌いなんですと一山は自分の性格を話します。
夫である鈴木健吾選手も日本を代表するマラソンランナーです。高校卒業時から一山を指導する永山忠幸専任コーチは「ご主人と一緒に生活するようになってから1日3回の食事を自分で作るなど、生活面での意識が高まり、今まで以上に練習にも集中できています。人間力が成長しました」と結婚が競技面にプラスに作用していると評します。2022年3月に行われた東京マラソンでは夫婦揃って出場。男女それぞれで日本人トップの好成績を残し、ギネス世界記録™「夫婦によるマラソン完走の最速合計タイム(4時間26分30秒)」を樹立しました。
「一番自分を理解してくれる人がそばにいてくれるので、苦しい時に何度も助けられています」
世界最速の夫婦はお互いを高め合う関係を築いています。
Getsuriku
鹿児島県出水市出身。「人も優しいし、薩摩牛が美味しいところ」と地元愛を強く持ちます。競技面では常に自分を成長させることを第一に考え、厳しく自分を追い込みますが、ひとたびランニングシューズを脱げば、自他ともに認めるマイペースな性格で「いろいろなことに興味があるタイプ」といいます。趣味は器集めで、ファッションも好き。料理も本を買って学びながら、日々、レパートリーを増やしています。
今の最大の目標は2024年にパリで行われるオリンピックで東京を上回る結果を残すこと。その過程で駅伝でも貢献したいと考えています。
「チームの一員として残す結果も大切です。まずは資生堂の一山麻緒として社員の皆さんやファンの方達に覚えて頂きたいです。駅伝でもマラソンでもしっかりアピールする走りをしていきます」
駅伝日本一、そしてパリで最高の結果を手にするために。その目線は常に上を向いています。
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