弘山晴美が2秒差2位!2時間22分56秒
シドニー五輪の日本代表選考競技会を兼ねた「2000 大阪国際女子マラソン」が1月30日(日)12時10分に長居陸上競技場をスタート、 御堂筋・新橋を折り返し、大阪城を周回し、再び長居陸上競技場に戻る42.195kmのコースで行われた。 現在世界最強ランナーの呼び声が高いルーマニアのリディア・シモン選手が大会史上初の3連覇を果たし、 大会新記録で優勝。37km過ぎでスパートし、一時はトップに立った弘山晴美は、競技場手前でかわされたが、 世界歴代9位となる2時間22分56秒で2位に入った。
レースは折り返しまで5km毎のスプリット・タイムが16分台という速いペースで、有力選手が次々と脱落していき、32km過ぎには4人に絞られた。 37km過ぎでスパートした弘山は一時は10秒以上の差をつけ優勝が期待されたが、驚異的な追い上げをみせたシモン選手に敗れた。 五輪日本代表への条件は好記録での優勝。その厳しい課題に弘山は最後まで果敢に挑戦した。トラックの内定を断ってまで挑んだレースで プレッシャーに打ち勝ち、積極的なレースをみせたことで、五輪代表へ大きく名乗りを上げた。しかも、これがマラソン2回目。 その内容の濃さに今後の大きな可能性を感じることができたであろう。
「レース前は優勝と記録(2時間22分12秒)をクリアする自信はなかなか持てませんでしたが、 レースが始まってからは、集中することができました。優勝だけではなく記録をねらわなければいけませんでしたから、 早い段階でスパートするのは予定通りのことで悔いはありません。シモンさんが強かったということでしょう。 今回は2回目のマラソンで、練習の準備期間も短かったわりには充実した練習ができましたが、やはり、 自転車転倒での怪我や風邪などのアクシデントがあったことが悔やまれますね。今度はじっくりと準備して さらに上の記録を目指してがんばりたいと思います。今日の内容とタイムを評価していただいてオリンピックの代表に 選ばれれば最高です。」