2021年入社の期待のルーキーは大きな志を持って入社を決めました。
「オリンピックや世界選手権に出ている強い選手先輩たちがいて、その中に混じって練習したいと思いました。もともと美容師になりたかったし、化粧品への興味があったことも理由です。先輩も社員の皆さんも優しいし、今はいいこと尽くしだなって思っています」
業務では化粧品を通じてお客さまに美しくなっていただく提案を行うビューティーコンサルタントのアシスタントを務めています。白衣を着て、商品の準備や片付け、接客まで行いますが、化粧品の知識が得られるこの仕事が面白く、出社時には時間を忘れるほど没頭しているそうです。
「出社するとまわりの社員さんに“今日も走るの?”って聞かれるんですが、”私たちは毎日走るんですよ”って言うんです。休日に走っている方も多く、陸上に興味を持ってもらえるのも嬉しい。すごく応援してもらっています」
競技面でもスムーズに移行し、試合への出場を重ねています。入社後、ここまでの歩みは順調です。
鹿児島県出身。陸上競技をやっていた兄の応援にいき、その姿を見て自分も走りたいと小学校1年生から地元のクラブに入りました。中学校で全国大会出場の経験はありませんが、神村学園高校に進むと1年目から駅伝メンバーに入り、全国高校駅伝で優勝を果たしています。
「高校の寮生活では生きることが必死でした。ただここで競技のことやケアのことをしっかり学べたので、レベルの高い資生堂に来ても戸惑うことなく競技に取り組めています」
レースでは強気の走りが持ち味で、駅伝になれば最初から最後まで全力で飛ばすスタイルです。並走する相手がいなくても自分一人でハイペースを維持できる強さも持っています。
「ただ、実業団のレースではそれだけでは勝てません。これからは駆け引きや勝負強さをつけていかないと」と課題も感じています。まずは多くのレースを経験し、強い選手にチャレンジしながら、肌で学んでいくつもりです。
目標は駅伝メンバーに入ること。最年少ですが、遠慮することなく自分が下から突き上げ、チームを刺激したいと言います。駅伝が好きですが、将来的にはトラック種目で日本を代表する選手になって世界の舞台に立ちたいという夢もあります。同学年の選手は全員ライバル。まずは高島選手や木村選手など、日の丸を背負った経験を持つ先輩に追いつきたいと目を輝かせます。
「ずっとこの資生堂で頑張っていきたいです。陸上選手として結果を残し、そしてやり切った時にはビューティーコンサルタントを目指したいと思っています」
入社1年目ですが、愛社精神では誰にも負けていません。駅伝シーズンはその気持ちを走りで表現し、貢献する決意でいます。